右腕
「おはよ」
まだ頭がボーとしている視界はたまにボヤけて、その度に頭が少し締め付けられる。
声をかけてきた白衣を着た女性は最愛の恩人である。今私のベットに座ってタバコを吸っている。
「直しておいたよ右腕」
誰かの腕を治してくれたのか、いつも死にそうな人を運んで来てしまうので迷惑をかけっぱなしだ。彼女は凄腕の外科医なんだが闇医者をやっている。表に出れば必ず有名になるだろう。
右を向くと隣にもベットがあり可愛い少女が同じように横になっている。
少女もこちらに気づき微笑んだ。
「右腕直ってよかったね」
「・・・?」
言っていることがよく分からなかった。だがその言葉は少女から私に向かってかけられた言葉だ
体をゆっくり上げ右腕を見た。その間絶望もゆっくり込み上げ、右腕が目に入るとその絶望は現実としてあらわれた。
右腕には腕をくっつけたかのような縫い目がある。彼女の右腕は私の腕に生まれ変わり、その腕はしっかり動かすことができた。そして彼女の短い右腕は包帯で覆われていた。
・・・起床
右腕くっつける技術は生まれるのかなー
戦場社員
戦車、戦闘機を操るのはもちろん人間だ。そんな近代兵器が最新鋭のミサイルを撃ち合い、空を巻き込んでの壮大な戦いを繰り広げる。そんな中に機械ではない異様な飛行物が混じっていた。近年機械ではなく魔法の技術が進み、戦いへ転換されていっていた。その破壊力は圧倒的で、魔法の技術の差は戦局に大いに影響を与えたためどの国も必死に魔法の研究が進められていった。
我が国では最新兵器が開発され、今回初の戦場導入の日であった。どのような戦果だったかというと、それは圧倒的であった。なんせその大きさは雲にも届く勢いで、体には大量の兵器が搭載され、その兵器を守るため体は魔障壁で作られている。容姿はゴーレムを元に作られたためカッコいいとは言えないものの、その巨体がジリジリ迫ってくるのは敵からしたら恐怖だろう。
そして僕はそのゴーレムの動力炉で働く一般人だ。
「夜勤お疲れ様」
同じ場所で働いている人が交代のためやって来た。時計を見ると確かにもうそろそろ交代だ。引き継ぎをするため急いで軽く片ずけをして、明けの人に引き継ぐことがないか確認する。
「炭の炊き方が変更になったんだ」
何に使うのか分からないが炭を炊く必要がある。そのほか飲食店のような厨房で料理、ドリンクの提供をしている。巨大なゴーレムの中では大勢の人が働いていて女性もいるくらいだ。安全かといったら安全ではないだろうが、やることは地上にいる時と変わらないので戦争という感じが全くない。
「先日は鬼龍院さんがゴーレムの肩に立って指示だしをしていたみたいですよ」
「え、まじで!外の様子が分からないってことじゃん。よくそんなんで戦場に出したな」
巨大であるが故にその制御はまだ自動化に成功していなく、心臓である動力炉での魔力供給が必要になってくる。そのうち遠隔操作もできるようになるだろうが、今の課題はやはり動力を無人化するということだ。まともな案が出て来ていないようなので、まだまだこの仕事は終わらなさそうだ。
・・・起床
ファンタビ見て来た
オープン前の研修生育成
大型ショッピングモールオープンに向けて飲食店では研修生の育成がされていた。
出店されるお店はまだ半分くらいしか決まっていなく、今日もそこまで人は多くなかったが、隣に牛丼チェーン店が決まり自分たちと同じように研修生の育成が始まっていた。
自分たちの研修がだいぶ早く終わったのか、隣の牛丼チェーン店のゴミ捨てを手伝うことになった。
「どこ行ってたん、はよ行こ」
村江さんが一緒に行こうと行ってくれたのでサッカーボールくらいの大きさのゴミを持ってゴミ捨て場に向かった。ゴミ捨て場に着くとゴミを捨てるだけなのに何故か列ができていて、村江さんとその列の最後尾に並んだ。ちょうど牛丼チェーン店のお店が見えて、研修の風景を見ることができた。すると奥から店長らしき人が出てきて研修生に罵声を浴びせていた。
「オメェらさっさとやれよ、なんでできねぇんだよ!」
口が悪りぃなぁぁ、この店長は!と口に出すのをがまんし、隣で働かなくてよかったと安心していた。そしてゴミを捨てる番がついに来てゴミを捨てると、隣のお店の手伝いは終わった。
戻った後は松木さんと今日の研修の復習メールを一緒に書いていた。自分が覚えているのがモンスターの絵が2つのやつが100Mという事だけ。確か看板に書いてあった。そもそもこのお店は何の店なんだ?今日やったことが1つも思い出せない。松木さんも何かを思い出そうと必死になっている。
「なんか儀式があるからこうなるって言ったら褒められたんだよなー」
悪いがそんなこと言っても何の話をしているのかさっぱり分からないぞ。何しろ看板の絵しか思い出せないし、どんなお店かも分からないんだから。というか儀式って何だ?本当に何の店なんだ?
・・・起床
口の悪い店長は最悪だよね
ディズミーラン
ディズミーランドの特別抽選券が当たった。事前に名前を記入してきて、入場当日電車で向かっていると知り合いが近くにいた。1人というのもあり、ちょっと気まずいので少し離れ、電車を降りた後も気持ち早歩きで会場に向かいはち合わないようにした。
だが、気付いたら知り合いの前に並んでいたのだ。
「(なぜだ、気まずい)」
しばらく並んでいると自分の番が回ってきた。貰えたのは自分の腰ぐらいの高さのフェンスでだった。模様がそれぞれ違うらしく、自分の名前が書いてあるので本人に渡す前に名前を消していた。それぞれオリジナルのフェンスらしい。
自分の名前を消してもらっている最中2人の若いギャルが割って入ってきた。
「ねぇ、ちょっとこれ汚れてるんですけど。ふざけないでくれる?」
確かにフェンスの真ん中が少し汚れている。そんなギャルを無視しスタッフは僕のフェンスの名前を消してくれた。フェンス自体いらないが自分だけのオリジナルと思っただけで少し嬉しくなったが、ギャルの乱入で少し嫌な気持ちになってしまった。スタッフの笑顔が全くなかったことも気になったが会場に行くことにした。
会場に着くと気付いたらフェンスはなく、代わりにちょっと大きめのパイプ椅子を渡された。
「(なんでこんな大きなパイプ椅子なんだ?絶対入り切らないだろ・・・)」
そもそも会場がなぜか学校の体育館だ。
そんなこんなで困惑していると
・・・起床
夢の国が体育館か
忍術魔法使い
「「構築魔法」はまだ習っていないな」
銀髪イケメン長身キャラ、渋い声のいかにも黒魔術使いそうな奴ってだけで、そのほかの印象がなかったが、自主練習に励んでいた姿を見てちょっと友達になって見たくなった。
「それなら構築魔法聞きに行こうぜ」
ナルトは学校の中に入りちょうど職員室から出てきたカカシ先生に声をかけた。
「ねぇ、構築魔法教えて」
「構築魔法?」
カカシ先生はポケットから本を取り出すと、構築魔法について教えてくれた。
「自分の使える魔法を重ねていって違う魔法に変える。そうして作り出したものが構築魔法ってこと」
カカシ先生は説明をしながら風の魔法と水の魔法を手の中で合わせ構築魔法を発動させた。すると小さな渦潮が天井まで上がりゆらゆらとうごめいている。
「スッゲーー!渦潮だ!」
ナルトは驚き、イケメンは手を顎につけ何か考えているようであった。
「なあ、あんたの魔法はどんな魔法なんだ?カカシ先生!こいつの魔法はどう構築されてんだ?」
ナルトは自主練習の時に見たピンクの密度の濃い竜巻を見ていてどんな魔法か気になっていた。
「それは才能であり、個人の特有の性質にも多く関わるからそういうところも踏まえて聞いて欲しいんだけど」
カカシ先生は自分はできないことを前置きしどんな構築魔法かであることを続けて教えてくれた。
「桜、竜巻、鋼、迅速というところをうまく組み合わせる、すると・・・」
イケメンはタイミングよくピンク色の竜巻きを出した。
「ウフォーー・・」
ナルトは間近でみた竜巻きに驚き、自分は出せないことを自覚した。
「なるほど、感覚で出していたがこれも構築魔法ということか」
カカシ先生はイケメンのその言葉とピンク色の竜巻きを見て、その才能を感じづにはいられなかった。
「恐ろしいねぇ」
・・・起床
ファンタスティックビースト今日からだからか
全国空気清浄機選手権
「さあ!始まりました!全国空気清浄機選手権!全国の10校の高校が世界一の空気清浄機をを作るためこのプリンスホテルに集められました!今回はどのような熱戦が繰り広げられるのでしょうか!」
「さて、先ずは1校目、フジモン率いる江ノ島高校。大体の行程はフジもんが担当しており、微調整で生徒が手直しをするスタイルの高校。強力な助っ人がいる高校だがどうなるか!」
「おっと、早速審査が入ります。ボディを開け中身の審査に入ります。途中経過では満足100、不満0と好成績ですが、どのような結果が出るのか。」
空気清浄機の中身が見終わり審査員が別の審査に向かった。
「さあ、審査が終わったようです!早速結果を見て見ましょう。」
「満足67.3、不満41.5」
「オート!これはどうした!早速フジモンに感想を聞いてみよう。」
「どうなってんねん、おかしいやろ!あいつらどうやったら100、0から不満41.5にできんねん!」
「ということで厳しい状況に追い込まれた江ノ島ーー!そんなこんな言っているうちに次の高校の審査が終わったようだ!」
「次の高校は江崎高校です。てっつ鉄の空気清浄機に仕上がっています。江崎高校は江崎興業がスポンサーです。大きなスポンサーの力がどこまで発揮されるか!」
「審査結果が出ました!合格です!鉄製の頑丈なボディーが高評価になったようです!」
・・・起床
優勝が気になる
銃乱射
早朝、姉を探して少女が急いで外に出ると、目の前に血を流した姉が横たわっていた。
「キャぁぁぁっぁーー!」
少女の悲鳴に目を覚ました青年は急いで服を着て外に出た。
そこには泣きじゃくる少女と血を流し倒れている女性、さらに道の向こうから3人歩いてくる。一人は全身にピアスをしている豚みたいなやつで、ほか二人はフードをかぶって姿が見えない。
青年はすぐに少女の手を引っ張って建物の2階へ移動し銃を構えた。
「ねぇ」
「なんだ?」
少女はもう泣き止んでいる。
「お兄ちゃんこっち使ったほうがいいよ」
少女が渡そうとしているものはサブマシンガンだった。
「お前これ・・・」
「さっき拾った。お兄ちゃんの武器超遠距離型だからこっちの方が戦いやすいんじゃないの?」
青年は武器を受け取るとすぐに標準を3人に合わせた。
「くそが」
青年は隠れながら銃を乱射するが3人の誰にも当たらない。だが、応戦してくる様子もなく青年は困惑していた。
「どうなってるんだ?」
弾を込めて再度銃を構えると、3人は姉を抱えて立ち去ろうとしていた。
「ちきしょう!」
急いで下に降り外に出たらもう3人の姿は見当たらなかった。
・・・起床
青年がイケメンだったな