快眠夢日記

見た夢を日記にしてます

魔法を拳でぶっ壊せ

今日の大会は年に一回の大きな大会だ。

近接型魔術師の利点は詠唱を唱える遠距離魔術師に対して近づけば勝てること。

近接型魔術師がいない理由は単純に近づけないという理由だ。近くに来た敵を弾き飛ばしたり、罠を予め設置したりして近ずけないようにする方法がいくつもあるからだ。

だが、私ほどの腕前になれば近づくことなど容易い。

1回戦

まずは基本中の基本、身体強化を主に腕と足にかけ、1回で壊れてしまうが、体にプロテクトをはる。その隙に相手はアイスの魔法を唱えたようだ。地面が冷気を帯び始め自分の周りから氷柱が容赦なく心臓目掛けて突き出して来た。

これはあえて受けてやろう。

氷柱が体に当たること御構い無しにまっすぐ突っ込んでいく。氷は勢いよく弾け飛んだが、当然向こうは近づけさせまいと呪文詠唱し、氷柱を宙に3本作った。まずは一本。横に飛び避ける。2本目今度は上に避けてみる。3本目は下に避けてみるか。と思ったら途中で3本目の氷柱が止まり10本に分裂した。ほぼ同時に分裂した氷柱が飛んで来たが、この程度の軌道ならば難なく避けれる。華麗に全てかわさせて頂き前へ進もうとすると体が瞬時に凍りついた。

おそらくエリアに足を踏み込むと瞬時に凍る魔法だろう。あまりにも早く凍ったのでエリアを絞り威力をあげたのだろうが、凍らせたところで身体強化された体には数秒の足止めくらいにしかならない。だが相手はそれで十分と言わんばかりの顔をしていた。

2本の氷柱が背後から自分の体を貫いた。

相手の作戦は、まず最初にプロテクトを剥がし3本の氷柱で誘導場所まで誘導させる、その間にエリアを絞った範囲魔法を設置し2本の氷柱を操作して背後から仕留める作戦だったようだ。直線的に氷柱を飛ばしたのは操作が効かないものだと思い込ませるための演技だったということか。

この短時間でよく考えられたと感心したが誤算が1つあるとすれば相手の実力を甘く見ていたことだな。

2本の氷柱は体を確かに貫いているが2本とも消滅してしまった。

「プロテクト発動」

相手が驚いているその一瞬で目の前に到着。顔は可哀想だから腹にしてやるか。

「ドコッ!」

そこまで!と審判が試合を止めた。一回戦突破。

相手は最初にプロテクトを壊したと思ったようだがプロテクトを壊すだけのために威力を抑えて出した氷ならプロテクトで防がなくても身体強化でたいしたダメージにならない。そしてプロテクトは本来体全体を覆う範囲魔法だがエリアを絞ることも可能で、体の周りなら移動させることも可能。目に見えない分相手を騙すのにはうってつけの魔法だ。油断してくれたから試合が早く終わったな。

 

・・・起床

やっぱり拳だよな